この文章を読んでくださっている方の中には、今、営業の仕事をされている方もいるかもしれません。僕もそうでした。電気とはまったく縁のない業界で、決まった先を回る営業をしていました。図面が読めるわけでもなく、工具を握ったこともなく、まして経営のことなど何ひとつわかっていませんでした。
営業が嫌だったわけではありません。ただ、サラリーマンという枠のその先があるんじゃないかと漠然と考えていた、というのが正直なところです。このまま続けていった先の自分が、どうしてもうまく思い描けなかったんです。
かと言って、経営ができるわけでもありません。それでも、飛び込むなら早いうちにこちらへ入り、いろいろ教えてもらいながら覚えていった方がいい。そう自分で決めました。甘い考えだったかもしれませんが、とにかくやってみたかったのです。



