さまざまな被害の実例と保険

被害の実例

Examples

落雪の被害(雪が滑り落ちてくる)

レイアウトに問題があります。

太陽光パネルはガラスなので、雪が積もると勢いよく落ちてきます。
普通の屋根からの落雪より、数メートル先まで落下するといわれています。
弊社でも落雪のトラブルで相談に来られる方がいらっしゃり、落雪による隣地とのトラブルを多く聞きます。
弊社でおすすめしているのは、融雪パネルの設置です。①
太陽光モジュールの裏に、電線を張り巡らせた薄いパネルを貼り付け、パネルを温めて雪を溶かします。
また、「ゆきもちくん」②という落雪を防止させて器具を取り付けることもできます。
移設や撤去という選択肢もありますが、それらは設置状況を見て判断します。

雪の被害(重さ)

雪の重みで架台が曲がったり、落雪被害があります。

陸屋屋根や野立て架台の場合、パネルの先端に雪の重みが偏り、それを支える架台が耐えられなくなることがあります。架台が折れたり曲がってしまう、また地盤が緩いところだと、地面に架台が沈み込んでしまうことがあります。
パネルからの落雪で、カーポートや車が凹んだり、隣地に落雪してしまう被害があります。パネルを設置している屋根は勢いよく落雪するので、雪が降って晴れた日に屋根の下にいると大変危険です。

豪雪からの雨漏り被害

雪止め瓦にぶつかり割れて、雨漏りをした可能性があります。

予想外の降雪により、パネル下の瓦が重さに耐えられず割れてしまい、雨漏りをしたのかもしれません。
2018年の福井豪雪の際にも、雨漏りをしたお客様が多数いらっしゃいました。その場合、瓦の修繕をするために一旦パネルや架台を取り外し、修繕が終わったらまた設置し直す必要があります。その期間は発電が出来ないため、売電収入がなくなってしまいます。

台風の被害

風速に耐えられず、パネルや架台が飛ぶ被害があります。

住宅用のパネルが飛んだりする被害はあまり聞いたことはありません。しかい、施工不良でネジが緩んでいたりすると稀に飛んでしまうこともあります。
台風のニュースなどで、産業用太陽光がぐちゃぐちゃになっている映像が流れる時があります。架台を単管などを使っている場合はもちろん、それ以外の強固な架台を使っていても、風速に耐えられず飛んでしまうことがあります。
また、飛んできた木がパネルに刺さり、破損したこともありました。

太陽光が原因の火災

施工不良や機器不良による火災があります。

太陽光発電の火災のニュースがありました。消費者庁が発表したもので大きな話題となりました。弊社にも、ニュースを見たお客様からお問合せをいただいたりしました。
今回火災が発生したのは「屋根一体型太陽光発電パネル」というもので、家の屋根材(瓦やスレート等)が太陽光パネルとなっています。この屋根一体型太陽光発電パネルの設置方法にもいくつか種類があり、パネルとルーフィングや野地板等の可燃物との間に鋼板等の不燃材料を挟む工法と、鋼板等を挟まない工法があります。
野地板へ延焼した為に被害が大きくなった火災事故等は、屋根一体型太陽光パネルの鋼板等を挟まない工法をしたものでした。
そもそもの火災の原因は、一部原因不明な案件もありますが、パネルやケーブル自体の不良や施工不良によるものです。
弊社は各メーカーの施工講習会を受講し、施工IDを取得した職人が施工をしておりますのでご安心ください。

太陽光の保険

Insurance

太陽光の保険はいろいろあります。

住宅用(10kw以下)で、各メーカーで10年または15年の保証があり、免責事項以外の損傷だと無償対応になります。
ほとんどのメーカー保証では、自然災害による損傷は保証の対象外となり、お客様の住宅の火災保険を使うことになると思います。
また、10年または15年のメーカー保証が切れている場合でも、住宅の保険を使用することが出来る場合もあります。
有料で自然災害補償があるメーカーもありますのでご安心ください。

産業用(10kw以上)で太陽光専用の保険があります。
保険の内容にもよりますが、仮にパネルの破損や地盤沈下で架台が沈んでしまったとしても、保険対応で修繕することが出来ます。
破損した為に発電が出来なくなり、売電収入を得ることが出来なくなった場合にも、売電収入補償という保険があり、昨年の実績と比較して、得られるはずだった売電収入を補償してもらうことができます。