融通が利かないと言われ契約解除

今日は仕事の話ですが、弊社は消防設備の点検や防火対象物の点検を行っています。
施設の業務の中で、真っ先に後回しにされ、最も嫌がられる仕事です。
正直、消防設備の点検や防火対象物の点検は、点検者によって不誠実に行えば、手抜きはできてしまうもの(異常なし、問題なしで丸を打っていけばいいのですから・・・)
しかしそういうわけにはいきませんね!
何かあった場合、我々点検者も責任を問われますし、何より誠実に行うことが使命だと思っています。。。
でも、価格競争があるのも確か。
特に決められた金額で守られているわけではなく、市外や県外から格安で営業をしてくる業者も多いのです。
先日も、ある施設の防火対象物の点検に入りました。
防火対象物の点検とは、ある一定の決められた建物について、年に1回防火対象物点検資格者に防火管理上必要な業務等が基準に適合しているかどうか点検し、所轄の消防署に報告するもの・・・
いわゆる、「自主点検簿の確認」や「避難訓練の実施状況」「避難口に閉鎖障害がないか」「きちんと消防署に各種届け出がしてあるか」などたくさんの項目をヒアリングや目視点検をして定期的に行うもの。
先日点検させていただいた施設では、避難訓練もできておらず、自主点検などの帳簿もない・・・
指摘をすると
「次からするので、何とか融通利かせてや~」「したことにしといて~」など
そんなことはできませんと言うと、「融通きかんな。来年からはもういいわ!もっと話が分かるところと契約するわ」と言われました。

「話が分かる」って・・・???
「融通が利くって」・・・???

そんな業者があるのでしょうか。
どこの施設とは言えませんが、何かあったら防火管理者のあなたの責任ですよ!
我々業者は、消防職員のように立ち入り検査の権限もないですし、警告・命令などの行政指導をできるわけでもなく、あくまでも「業者」ではありますが、お客様のため、施設の運営のため、誠実に行っていかなくてはいけないと考えています。
これからも誇りを持って施設点検させていただきたく思います。